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「金額の相場」・・・ 弁護士・齋藤 崇史
A氏とB氏から、結婚しようと思っていますが、実はB氏は結婚しており子供もいます、とのことでした。
話を聞くと、B氏の結婚相手であったC氏のあまりに酷すぎるB氏への言動などから夫婦関係は破綻していました。そのため、とても誠実で魅力的なA氏と出会い、決意を持って恋愛関係となったとのことでした。
しかしながら、浮気をされたことに激怒したC氏は、A氏とB氏に対し、諸々の虚言や脅迫、実家や両親、職場に対する嫌がらせなどを用いて、二人合わせて６００万円の慰謝料を払うまでは離婚しない、と合意書面にサインを強要し、押印させました。
A氏とB氏、2人からの相談は慰謝料としてC氏に対し、書面に押印してしまったため、６００万円もの金額を払わなければならないのでしょうか。
いわゆる不倫や不貞行為は、民法上、配偶者に対する不法行為として損害賠償金を支払わなければならないと法的には判断されることが多いです。不倫をされたC氏は、一定額の支払いは受けて然るべきです。
しかし、被害者だからといっても、当然に何でもして良いわけではありません。A氏とB氏の関係が発覚後、C氏の取った行動は、あまりにも酷く、それ自体、新たな不法行為を構成ほどのものでした。
法的知識のない二人に、弁護士に作らせた書面だ！と虚偽を述べ、サインさせ、A氏の自宅に突然押しかけ玄関先で大声をあらげ、A氏の両親に対して侮辱的発言を繰り返しました。また、B氏の両親から多額の金銭をだまし取るなど、とあらゆる嫌がらせをしてきました。
私は、６００万円というあまりに高額な支払いをする義務はないと思いますが、正当な権利と評価されるべき金額であれば、お二人の未来のための金額と思って、御支払いして前に進んで欲しいと提言させていただきました。
今は、インターネット上に良くも悪くも無数の情報が落ちております。もちろんこれらをご自身で調べていただいて参考とするのも良いと思います。また、これらの情報を基に私どもとの相談の際に色々と考えていただくことも有意義だと思います。
ですが、あくまで皆様一人一人の事情が違いますため、相場と思っていた金額と異なることも多いです。法律問題に直面することは、人生においても多くはないと思います。相談いただいた方に合わせカスタムメイドの情報を、誠心誠意、提供させていただきますので、少しでも不安や疑問に思うことがございましたら、いつでもお問い合わせ下さい。御連絡お待ちしております。
最後になりましたが、このA氏とB氏は、今ではご結婚なされて、自宅をどうするか、今後の仕事や収入をどうするかなど、法律問題と離れた幸せな問題をいくつも抱えているように見えました。末永くお幸せに。
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